ブルーカラービリオネアの衝撃

ブルーカラービリオネアの衝撃

~AIが奪えない「手の技」と「心の力」~

アメリカでは今、「ブルーカラービリオネア」という言葉が注目されている。大学を出ても職にあぶれるホワイトカラーが増える一方で、配管工や空調整備士といった職人が年収1600万円を超えている。AIが法律文書を解析できても、炎天下の屋根裏で配管を修理することはできない。フォードのCEOが言うように、これからは人間にしかできない技術や感性をもつ人が「エッセンシャルワーカー」として社会を支える時代になるのだろう。

AIが社会の大半の問題を解決するようになったとき、人は何をすべきか。僕は、まだ誰も気づいていない“問い”を見つけ、クリエイティブに挑むことだと思う。ロジカル思考やデザイン思考に加え、直感やひらめきを育てる『アート思考』が欠かせない。

先日、熊野古道を歩いた。発心門王子から熊野本宮大社へ続く道で、山の緑や澄んだ空気、鳥の声に包まれながら、心が静かに整っていくのを感じた。自然の中に身を置くと、理屈ではない「感じる力」が研ぎ澄まされていく。

AI時代に必要なのは、効率ではなく感性。手を動かし、心を動かし、自分の内側にある創造力を信じることだ。人間らしさこそが、これからの時代の最大の価値になる。

参考記事

米国で「ブルーカラービリオネア」現象 AI発展で潤う肉体労働者:日本経済新聞

日本経済新聞
米国で「ブルーカラービリオネア」現象 AI発展で潤う肉体労働者 - 日本経済新聞 「音響装置の修理技師がポルシェに乗ってやって来たよ」。弁護士の友人が苦笑する。マンハッタンの自宅アパートの天井や壁に取り付けたオーディオシステムが故障して修理に...